コードクローンとは、プログラムのソースコードの中にある“似ているコード”を指す言葉です。 コードクローンは、コピーアンドペーストを使ったコードの使い回しや誰が書いても同じようなコードになってしまう定形処理(ファイルオープンとクローズ、データベースへの接続処理等)などが原因で発生します。 あるコードのバグが発見された場合、そのコードクローンにも同様のバグがある可能性があります。 ソースコード中のコードクローンに対して漏れなくバグ修正を行うことは難しいため、コードクローンの存在は一般的にはよくないといわれてきました。 しかし、最近になってコードクローンの存在は必ずしも悪影響ばかりではないとの研究結果もでてきています。
楠本研では、2004年の研究室設立当初より、コードクローンに関する研究を行ってきています。 研究テーマは多岐にわたり、コードクローンの検出、可視化、管理支援、悪影響に関する調査等を行ってきています。 また、楠本研はコードクローンの研究で数多くの賞を受賞しています。 代表的な賞としては、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞しています。