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吉岡, "契約に基づく設計を用いたソフトウェアにおける開発履歴の実証的調査," 修士学位論文, 大阪大学, 2013年. | |
ID | 272 |
分類 | 学位論文 |
タグ | contract development empirical repository research software |
表題 (title) |
契約に基づく設計を用いたソフトウェアにおける開発履歴の実証的調査 |
表題 (英文) |
Empirical Research on Software with Contract Based Software Development Using Software Repository |
著者名 (author) |
吉岡 一樹 |
英文著者名 (author) |
Kazuki Yoshioka |
キー (key) |
Kazuki Yoshioka |
学校名 (school) |
大阪大学 |
出版社住所 (address) |
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刊行月 (month) |
3 |
出版年 (year) |
2013 |
URL |
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付加情報 (note) |
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注釈 (annote) |
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内容梗概 (abstract) |
Design by Contractというプログラムの責任を契約として定義する
概念では,ある処理の呼び出し側と呼び出される側の責任を,契約として明確に 分けることにより不具合が発生したときの修正箇所を明確にできる. 契約とソースコードとの間に矛盾がないかを検査器などで検査することで ソフトウェアの信頼性を測ることもできる. 例えば,プログラムが契約として与えられた条件を満たしていない場合は, 検証器によって条件を見たさない反例を出力することができ, プログラムあるいは契約の問題点を早期に発見することができる. このような手法を用いることにより,契約記述が付加されたプログラムの正しさ を保証し,ソフトウェアの品質,保守性,再利用性の向上を図ることができる. しかしながら,実際に契約記述がソフトウェアの品質に影響を与えるかについて 調査をした研究は報告されていない. そこで,契約記述の存在するソフトウェアに対してリポジトリマイニングを行な い,ソフトウェアの品質に影響を与えているかについて調査する. リポジトリマイニングとはソフトウェアの特徴を調べる手法の一つであり,開発 履歴情報の集合であるリポジトリに対してデータマイニングを行うことである. リポジトリマイニングを行う際のデータの収集対象として,ソフトウェアの変更 履歴や開発者情報などのプロセス情報,開発期間などの時間情報などがある. これらに関する様々な調査により,ソフトウェアの開発に関する多くの実証的証 拠が示されている. 本研究では,実際に契約記述の存在するプロジェクトの開発情報からファイルの 変更情報を取得し,どのような修正傾向があるのか,また,契約記述のあるファイルと 無いファイルで不具合の修正傾向に違いがあるのかを調査した. その結果,調査対象については以下の特徴付けが得られた. 実装が修正されずに契約記述が修正されるときには,そのほとんどが契約記述の 追加であること,契約記述が修正されずに実装が修正されずに実装が修正されるときには, 契約との関係のない変更であることを確認した. また,不具合の発生頻度と最後の修正から不具合の修正にかかる時間に関しては, 契約記述の存在による優位性があるとはいえなかった. |
論文電子ファイル | 利用できません. |
BiBTeXエントリ |
@masterthesis{id272, title = {契約に基づく設計を用いたソフトウェアにおける開発履歴の実証的調査}, author = {吉岡 一樹}, school = {大阪大学}, month = {3}, year = {2013}, } |