リファクタリング教育にゲームの要素を取り入れてみます論文. 結果については書いてなかったのでERAトラックか何かな気がする. 一応リファレンス込みで10ページ.

リファクタリングすべき箇所を特定してリファクタリングを実行するのは実は結構難しい. 誤ってバグが混入する可能性もある. そこでリファクタリング自動化の研究も行われている. しかし既存の研究は結構穴が多い. たとえば,リファクタリングすべき箇所を特定するツールとしてコードスメル検出ツールがあるが,false positive が多い(デザパタを考慮して書くと臭いと判断されたりする). また,リファクタリングを行う系のツールは,対応しているリファクタリングが少ないという問題点がある. つまり,リファクタリングはきちんとしたスキルを持った開発者が行うべきである. そこで,リファクタリング教育を行うことを考える. この論文では,リファクタリング教育に serious game を使う手法を提案している. serious game とは娯楽のみでなく教育なども目的としているゲームのことを指す.

既存研究でリファクタリングの習熟度を6段階で表しており,これまでは2段階目までの教育を対象としていたのに対して,本研究では3段階目以降を対象としている. 手順としては

  1. 箇所の特定
  2. 実行
  3. テスト
  4. 改善度の評価

を繰り返し行なっていく. 時間とスコアで評価するらしい. 実装したツールのアーキテクチャもきちんと公開している.

Aveに近いものを感じる.

内容自体はわかりやすく書かれているがところどころ体裁がクソ. 特に表をページの上部に設置してるところと,図1を2ページ目に掲載しておいて本文中で触れるのは5ページなところがあり得ないと感じた.